グローバル化が進む中、小中学生のうちから英語力を高めたいと考える保護者の方が増えています。
その中でよく耳にする英語テストが「TOEIC®(トーイック)」と「TOEFL®(トーフル)」。この2つの違いをご存じでしょうか?
本記事では、TOEIC®とTOEFL®の違いをわかりやすく解説しつつ、お子さまに最適な英語テストはどちらなのかをご紹介します。
特に、TOEFL Primary®/TOEFL Junior®に興味がある方にとって、今後の学習計画に役立つ内容です。
【目次】
- TOEIC®とTOEFL®の違いとは?
- 小中学生におすすめなのはどっち?
- TOEFL Primary®/TOEFL Junior®とは?英語力の基礎を測る最適なテスト
- 保護者・教育関係者が知っておきたい英語検定の選び方
- まとめ
TOEIC®とTOEFL®の違いとは?
まず大きな違いとして、それぞれのテストが「何のために存在するのか」という目的の違いが挙げられます。
TOEIC®(Test of English for International Communication)は、主にビジネスの場面で使う英語に重点を置いたテスト。オフィスでの会話やEメール、会議など、実際の仕事で役立つ英語が問われます。そのため、社会人や大学生が多く受験しており、就職活動や昇進の判断材料にも使われています。
一方、TOEFL®(Test of English as a Foreign Language)は、英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストです。判定基準は、「CEFR(セファール)」に準拠していること。CEFRとは、英語をはじめとした外国語の習熟度や運用能力を、同一の基準で評価する国際標準です。大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な英語力を総合的に測定します。レポートの書き方や講義の理解など、アカデミックな英語が中心なので、主に留学を目指す学生に選ばれています。
二つ目に、受験者の年齢層に大きな違いがあります。
TOEIC®は、大学生から社会人まで幅広い年齢層が受験しますが、出題内容は基本的に大人向けです。そのため、小中学生には少し難しく感じるかもしれません。
一方、TOEFL®には年齢やレベルに応じた種類があります。例えばTOEFL iBT®は大学レベルの上級、TOEFL Primary®(プライマリー)は英語力の基礎を形成する段階の初級、TOEFL Junior®(ジュニア)は英語力を伸ばす段階の中級に設計されています。これらは段階に応じて「ちょうど良いレベルの英語力」を測ることができます。
三つ目に、出題形式とスコアの違いがあります。
TOEIC®はリスニングとリーディング、合計200問に答えるマークシート方式で行われます。テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニングとリーディング、トータル、それぞれの採点で評価されます。
TOEFL®もTOEIC®同様に合格・不合格といった判定基準ではありませんが、「CEFRに連動したスコアで評価」されることが大きな違いです。読む、聞く、話す、書くの4技能、各セクションごとに決められたスコアがあり、受験者の英語力がどの程度かを判定します。
それぞれのテストで「何を測るか」が異なるため、お子さまの目的や現在の英語レベルに応じて、適切なものを選ぶことが大切です。
<TOEFL®のテスト種別とスコアについて>
https://www.toefl-junior-primary.jp/about/
小中学生の英語検定には何が向いている?
小中学生が英語テストに挑戦する際、まず考えたいのが「そのテストが年齢やレベルに合っているかどうか」です。TOEIC®は社会人向けのビジネス英語が中心なので、お子さまにとっては馴染みのない内容が多く、力を発揮しづらいこともあります。
一方で、TOEFL Primary®やTOEFL Junior®は、学齢に合わせて設計されているため、英語学習の初期段階から自然なかたちで取り組むことができます。無理のない範囲で英語に触れながら、「わかる!」「できた!」という体験を積み重ねられるのが魅力です。
TOEFL Primary®/TOEFL Junior®とは?英語力のスタートに最適なテスト
では、TOEFL Primary®、TOEFL Junior®のテストについて詳しく見ていきましょう。
TOEFL Primary®
TOEFL Primary®は、英語力の基礎を形成する初級のテストです。出題内容は、子どもたちが日常生活で使う英語や、学校でのやりとりなどが中心。
難しすぎず、楽しみながら英語の基礎を身につけることができます。形式もわかりやすく、リスニングやリーディングを通して、「どれぐらい英語を理解できているか」をやさしく確認できるようになっています。
TOEFL Junior®
TOEFL Junior®は、少しレベルアップした中級のテストです。リスニングやリーディングに加えて、「文法」や「語彙」といった言語知識も評価されます。
将来的に英語を使って勉強したり、留学を考えていたりするお子さまにとって、アカデミックな英語の基礎をしっかり確認できるのがTOEFL Junior®の良いところです。高校受験後の英語学習のモチベーションにもつながります。近年、文部科学省の方針や教育現場での英語教育の改革が進む中、「読む・聞く」だけでなく「話す・書く」力も重要視されるようになりました。そうした背景の中で、4技能をバランスよく評価できるTOEFL®シリーズに注目が集まっています。
また、TOEFL®は世界130か国以上で利用されている国際的な英語テストであり、信頼性も高いため、将来を見据えた英語力の土台作りに最適です。
保護者・教育関係者が知っておきたい英語テストの選び方
どの英語テストが良いかは、お子さまの将来の目標によって変わってきます。たとえば、将来は海外の大学に進学したい、英語を使う職業に就きたい、そんな希望がある場合は、アカデミックな英語力が求められるTOEFL®がおすすめです。一方で、日本国内での進学や就職を考えている場合は、TOEIC®も重要な指標になります。ただし、小・中学生の段階では、無理に大人向けのテストに挑戦するよりも、成長に合わせたものを選ぶことが大切です。
まずはTOEFL Primary®やTOEFL Junior®で英語の基礎をしっかり固め、その後の選択肢を広げていく流れが理想的です。
いつ受ける?学習計画の立て方
「英語のテストって、いつから受ければいいの?」という声もよく聞かれます。これは、「今の英語力をどれくらい把握したいか」「どこまで伸ばしたいか」によって考えると良いでしょう。
- まずはTOEFL Primary®で楽しく英語に慣れることを目標に。
- 英語力の基礎が形成できたら、TOEFL Junior®に挑戦して実力を確認。
- さらに英語力を磨くために、TOEFL iBT®やTOEIC®など、目的に合わせたテストへステップアップ。
このように、段階的にテストを取り入れていくことで、お子さまの英語力に自信がつき、「英語が得意!」という気持ちが育まれます。
将来を見据えるなら、まずはTOEFL Primary®/TOEFL Junior®から
英語学習を始めるなら、まずは年齢やレベルに合った適切な英語テストを選ぶことがとても大切です。
TOEIC®とTOEFL®は、どちらも有名で信頼性のあるテストですが、小中学生の英語力を正しく測り、育てていくには、TOEFL Primary®/TOEFL Junior®が最適だと言えます。
「英語っておもしろい!」「できるようになった!」という成功体験を積みながら、将来の留学や進学、日常の円滑なコミュニケーションにつながる英語力を少しずつ育てていきましょう。
TOEFL Primary® / TOEFL Junior®は、お子さまの英語力をやさしく見える化できるテストです。小学生・中学生・高校生の今だからこそ、未来への第一歩を踏み出してみませんか?
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https://www.toefl-junior-primary.jp/entry/