英語を本格的に学び始める中学生・高校生の時期に、「語彙力」をどれだけ身につけられるかは、その後の英語学習の成果を大きく左右します。
TOEFL Junior®を通じて語彙力を測ることは、単なるスコアの取得にとどまらず、将来の進学やグローバルな活躍に向けた土台を築くことにもつながります。
では、なぜ「語彙力」がここまで重要なのか?以下で詳しく見ていきましょう。
【目次】
・なぜ「語彙力」が重要なのか?
・「意味+使い方」で覚える!効果的な単語習得法
・TOEFL Junior®で語彙力を「測り、伸ばす」
・スコアを成長の“見える化”に活用しよう
・まとめ
なぜ「語彙力」が重要なのか?
読解・リスニング・スピーキングすべての基礎は語彙力
英語における(聞く・読む・話す・書く)を総合的にバランスよく伸ばすには、まずは知っている単語の「量」を増やすことが重要です。
リスニングで相手の話を理解するにも、知らない単語が多ければ、全体の意味をつかめません。読解も同様です。また、スピーキングやライティングにおいても、頭にある単語が多ければ表現の幅が広がり、自信を持って発言や表現ができるようになります。
「語彙力」は、英語学習における、あらゆる技能の「共通土台」なのです。
進学や留学、資格試験の成果にも直結
中学生・高校生で身につけた語彙力は、その後生涯学習においてはもちろんのこと、将来の大学受験、TOEFL iBT®などの資格試験でも大きな武器になります。
また入試問題の多くは、文章を正しく読み取るための語彙力が問われますし、記述式の英作文やスピーキングテストでは、より高度な単語を“使いこなせること”が求められます。TOEFL Junior®の受験は、そうした本格的な英語試験へのステップアップとしても非常に有効です。
単語を“知っている”だけではなく、“使える”ことが鍵
単語帳で単語の意味を覚えるだけでは、実際の英語コミュニケーションにはつながりません。
大切なのは、その単語を「使える」ようになること。
たとえば、“environment”という単語を知っていても、それを使って「環境問題について話す」ことができなければ、英語力としては不十分です。TOEFL Primary®やTOEFL Junior®では、“実際の”英語運用力が問われます。
TOEFL Junior®を通して、“覚える英語”から“使える英語”へとステップアップすることが可能です。
「意味+使い方」で覚える!効果的な単語習得法
英単語の学習でよくある悩みの一つが、「単語の意味は分かるのに、いざというときに使えない」というもの。
これは、単語を“意味だけ”で覚えてしまっていることが原因です。
TOEFL Junior®では、単語の意味理解だけでなく、「文の中でどう使えるか」が問われます。 つまり、“意味”と“使い方”の両方をセットで覚えることが、スコアアップにも直結する学習法なのです。
ここでは、単語を「定着させ、実際に使えるようにする」ための3つの学習法をご紹介します。
文脈の中で覚える → 長文読解やリスニングとの併用
単語単体で覚えるよりも、文章の中で単語に触れることで記憶に残りやすくなります。
たとえば、“celebrate(祝う)”という単語を覚えるときに、
We celebrated my birthday at a nice restaurant.
というような実例文と一緒に覚えることで、より自然な使い方が身につきます。
さらに、長文読解やリスニングと組み合わせることで、実際の英語運用の中で語彙を“使う”感覚が養われます。
英語で意味を知る、英英辞典的なアプローチ
中学生・高校生でも取り入れられるのが、英語で英語を理解する練習(英英辞典的学習)です。
たとえば、“library”の意味を「図書館」と覚えるだけでなく、
A place where you can borrow books.
というように簡単な英語で意味を説明して理解すると、
自然と語彙の広がりや関連語の理解と記憶にもつながります。
TOEFL Junior®では、日常的な英語での説明や言い換え表現が頻出のため、この方法は非常に実践的です。
ゲーム感覚で反復(アプリやフラッシュカードの活用)
単語の反復練習はどうしても退屈になりがち…。
そんなときは、アプリやフラッシュカードを活用したゲーム感覚の学習がおすすめです。
たとえば、「出題された単語の意味を当てる」「正しい例文を選ぶ」「スピーキングで使ってみる」など、インタラクティブな方法で何度も繰り返すことで、記憶がより定着します。
“ゲーム感覚”の学習は、感覚的に取り組みやすく、習慣化も比較的し易いため、ついついモチベーションが低下しがちな、記憶の定着を目的とした反復練習にはぴったりです。
TOEFL Junior®で語彙力を「測り、伸ばす」
英語は「単語を覚えること」だけでなく、「どれだけ使いこなせるか」まで求められる時代です。その中で、語彙力の現在地を正確に測り、次の学習に活かせる試験として注目されているのがTOEFL Junior®です。
語彙の応用力が問われる出題形式(例題紹介)
TOEFL Junior®の文法・語彙セクションでは、文中の単語の意味や使い方を理解する力が問われます。
単語単体の意味だけでなく、「文の流れ」「前後の文脈」を読み取る力が求められるのが特長です。
例題(一部抜粋)
Yet judging by the variety of life in it, Lake Victoria 【Question8】a much older body of water. Usually, lakes need a much longer time 【Question9】 by a diverse array of life-forms.
【Question8】
(A) resembles
(B) portrays
(C) views
(D) likes
【Question9】
(A) is populated
(B) they are populated
(C) to become populated
(D) becoming populating
このように、「適切な意味を選ぶ」だけでなく、文脈に即した“最もふさわしい語”を選ぶ力が必要です。この形式は、単語の意味を表面的に知っているだけでは解けず、実際の使用場面を想像する力も求められます。
(解答はQ8が「A」、Q9が「C」となります)
TOEFL Junior®のサンプル問題はこちら
知識偏重型ではなく「使える語彙力」を評価
TOEFL Junior®のテストは、いわゆる「単語テスト」とは異なり、覚えた単語をどう使えるかを重視します。
たとえば、“benefit”という単語の意味を知っていても、実際に「benefit from ~(~から利益を得る)」のような使い方を理解していなければ正答には結びつきません。これは、TOEFL Junior®が“知識量”ではなく“運用力”を測るテストであることの所以です。
英語を実際に「使う力」を育てるには、このような形式での語彙評価が非常に有効になります。
自分のレベルがわかることで、学習の方針が明確に
TOEFL Junior®を受験するメリットのひとつに、「語彙力を客観的に把握できること」があります。
スコアレポートでは、リーディング力やリスニング力とあわせて、語彙力の項目も詳細に示され、これにより、
・「どのレベルの語彙が身についているか」
・「次にどんな単語を覚えるべきか」
・「聞く・読む・話す・書くスキルにどう応用するか」
といった学習の方向性を明確にするヒントが得られます。
テスト結果をもとに、自分の弱点をピンポイントで補強することで、効率よく語彙力を“伸ばす”ことが可能になるのです。
スコアを成長の“見える化”に活用しよう
英語学習は、すぐに成果が見えづらく、「本当に伸びているのかな?」と不安になることも多いものです。
特に中学生・高校生のうちは、学習量と実感が結びつきにくく、途中でモチベーションが下がってしまうケースも少なくありません。そんなときこそ、スコアを使って“見える化”することが大きな力になります。TOEFL Junior®は、単なる英語試験ではなく、今の実力を客観的に把握し、これからの学習を前向きに進めるための手段として活用することができます。
弱点補強がしやすくなる
TOEFL Junior®では、スコアレポートに各スキル(リーディング・リスニングなど)の詳細が記載され、自分がどの分野に強く、どこに課題があるかが一目でわかります。
これにより、
・「語彙力はあるけど、リスニングが弱い」
・「読み取るスピードはあるけど、文法に課題がある」
といった具体的な分析ができ、効率的な弱点克服につなげることが可能です。
漠然と「もっと勉強しよう」と思うよりも、目に見える数値をもとに計画的に学習する方が、確実に成果が出やすくなります。
モチベーションの維持につながる
英語学習は短期的な結果が出づらい分、途中で挫折しやすいのが現実です。
そんなときに、「前回よりも○○点上がった!」というスコアの変化が、学習の励みになります。
特に、TOEFL Junior®は学齢に沿った設計でありながら、少しずつスコアが伸びていくことを実感しやすいテストです。小さな達成を重ねることで、「もっと頑張ろう」や「次は○○点を目指そう」というように、自発的な学習意欲を引き出すことができます。
長期的な英語力の成長を実感できる
TOEFL Junior®は、一度受けて終わりではなく、継続的に受験することで“成長の記録”を残すことができるのも特長です。
年に1〜2回受験することで、「1年前と比べてどう伸びたか」「得意になった分野」「苦手なままの分野」が明確にわかり、長期的な視点で自分の英語力の変化を見つめることができます。これは、入学試験や他の資格試験の対策にとどまらず、将来的に英語を使って何かにチャレンジしたいという夢にもつながり、大きな自信になるはずです。
まとめ|語彙力は一生モノの武器になる!TOEFL Junior®で“今”の力を見える化
英語力を伸ばし、自分のモノにしていくためには、単語を“ただ覚える”のではなく、“意味+使い方”を理解し、実際に使える語彙力を身につけることが欠かせません。そして、その語彙力がしっかり定着しているかを確認するためには、信頼できる指標=スコアが必要です。
TOEFL Junior®は、中学生・高校生の語彙力を多角的に測定し、「知っている」だけでなく「使える力」がどこまで育っているかを見える化してくれるテストです。
・文脈の中で単語を理解し、使えるようにすることで、英語力の基礎を固める
・スコアを通じて、自分の現在地や弱点、次に目指すべき方向が明確になる
・点数の変化が、学習のやる気や長期的な自信につながる
こうした循環を作ることで、語彙力は一過性の暗記ではなく、一生モノの武器として育っていきます。「まだ早いかも」と思わずに、今この時期だからこそTOEFL Junior®を活用し、将来の英語力の土台を築いていきましょう。
語彙力の成長を“見える化”することが、次のステップへの一番の近道です。