2020.02.06

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世界に羽ばたく人材の育成へTOEFL Junior®で英語力の後押しを(東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校/東京都)

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東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校(東京都)では、音楽家を志す個性豊かな生徒が全国から集まって学んでいます。文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、将来の留学や海外での演奏活動を念頭におく生徒が多い状況から、高校在学中にも世界的基準で英語力を客観的に測定できるテストの実施を検討していた同校において、2019年12月よりTOEFL Junior®が全校実施されています。英語科の中野雅也先生にTOEFL Junior®採択の意図や今後の展望をお話いただきました。

 

世界に羽ばたく人材の育成へTOEFL Junior®で英語力の後押しを

 

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校(東京都)では、音楽家を志す個性豊かな生徒が全国から集まって学んでいます。文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受け、将来の留学や海外での演奏活動を念頭におく生徒が多い状況から、高校在学中にも世界的基準で英語力を客観的に測定できるテストの実施を検討していた同校において、2019年12月よりTOEFL Junior®が全校実施されています。英語科の中野雅也先生にTOEFL Junior®採択の意図や今後の展望をお話いただきました。

 

英語科 中野雅也先生

 

TOEFL Junior®導入のねらい

中野先生:本校に赴任した3年前、生徒の英語力を客観的に測るためのテストを探していました。世界的に通用するスケールで測定できるもので、1~3年生全員で同じ内容が受けることができるものというのを条件に検討し、候補に残ったのがTOEFL Junior® StandardとTOEIC Bridge® Listening & Readingの2点でした。どちらが本校生徒の英語力レベルに合致するだろうかという観点から調べたところ、当初、TOEFL Junior®の問題は難しいのではないかと判断したのです。結局、TOEIC Bridge®を全校実施することにしました。

その結果、全体120名のうち1割程度の生徒が満点を取得、このテスト内容では物足りないという反応も見られたのです。これはやってみて初めてわかったことでした。この点で、本校生徒の英語力の幅広さに対応し切れていないという懸念が残ったわけです。

本校の生徒の多くは芸術家を目指し、将来の海外留学も必然的な通過点として捉えています。生徒の英語力は様々ではありますが、英語の必要性は不可欠。将来の海外生活を見越して英語学習に力を入れている生徒も一定数存在し、そうした層へ対応できるテストがより適切だと考えました。また、海外留学を視野に入れると、TOEFL Junior®で取り上げられているシチュエーション、言語世界は生徒の将来的なニーズや求められる英語力へのイメージにもふさわしいものでした。

これらの理由から、2019年12月に初めてTOEFL Junior®の全校実施という運びになりました。テストを選ぶ際、生徒のどの層に照準を合わせるかという問題になりますが、今回TOEFL Junior®を実施してみてトップ層の生徒にも対応できるこのテストの選択は妥当だったと思っています。将来、海外で学び活躍していくなら、英語力は欠かすことができません。そのための準備に早すぎるということはない。TOEFL Junior®のようなテストを受けることは、海外で求められるものを体感することになり、生徒たちにとって何らかの刺激になるはずです。TOEFL Junior®で測定できる英語力がCEFR A2~B2という範囲から、いろいろなレベルの生徒に適切な手ごたえを感じさせるものと期待しています。

 

ピアノ専攻、高3の四宮伶嗣さんにTOEFL Junior®受験直後の感想をお聞きしました。

ピアノ専攻 四宮伶嗣さん(高3)

TOEFL Junior®は実践的な英語の世界が広がり、楽しんで受けることができた

四宮さん:楽しく受けることができるテストでした。ふだんの授業や受験勉強で触れている英語とはまったく違う新鮮な印象の英語テストだと思います。たとえばリスニング問題は、性別や年齢のバリエーションが豊かで「生の英語」という感じが前面に出ていました。ふだんは整ったナレーションのような英語を聴くことがほとんどなので戸惑いもありましたが、TOEFL Junior®で扱われている英語は実際の海外生活に近いものです。父の仕事で1年間海外に住んでいたことがあるのですが、TOEFL Junior®を受けていると「向こうの学校でこんな感じだったな」と思える瞬間がいくつもありました。とにかく内容が実践的で、アメリカで作られているテストという点にも納得です。

受験生なので大学入試センター試験との比較をしてしまいますが、テストの目的の違いがよくわかりました。というのもTOEFL Junior®にはひっかけ問題の類がないのが特徴的で、内容がわかっているかどうかを率直に問われているのが印象的だったからです。そこが、楽しんで受けることができた点でした。

個人的には二回目のTOEFL Junior®受験でした。初めて受けたのは中2のとき。当時通っていた公文式教室で高校レベルの英語教材を学習していたのですが、先生に勧められて挑戦してみました。そのときも難しいけどおもしろいと感じたし、けっこう解答できたので英語力の自信になりました。それをきっかけに英検準1級にもチャレンジして合格することができました。

今回のTOEFL Junior®は4年ぶりでしたが、改めて手ごたえが感じられました。これからピアノの道を進んでいくにあたって、海外で学ぶ機会も増えていくと思いますので、英語力は必須と考えています。音楽の分野では、英語はもちろんのこと、他の外国語の必要性も高いので、これからも自由に使える言語をもっと増やしていきたいと思っています。

 

海外を志向するならTOEFL Junior®レベルの英語

中野先生:本校の生徒は音楽の道を志しており、ほとんどは大学や大学院での海外留学を視野に入れています。しかしながら、英語力という点で準備ができている生徒ばかりではありません。今のうちに英語をもっとやっておけばいいのに、と感じることが少なくありません。英語は、日ごろの授業や大学入試対策としてばかりではなく、将来の活躍の場を広げるために重要なのだということにもっと気づかせなければという思いがいつもあります。

TOEFL Junior®受験という非日常の体験も、英語学習の意味を自問したり、英語を使う場面を想定するといったきっかけの一つになり得ると考えています。実際には、初めてTOEFL Junior®を実施した後の生徒の反応はさまざまで、四宮君のような生徒もいれば、難しくて歯がたたなかったと漏らす生徒もいました。それは想定内でしたが、いずれにせよ、留学希望者が大半を占める中で、海外ではこんな英語力が求められるのだということを知っておくことはとても意味があります。今回実施してみて、さまざまな可能性がある生徒たちだからこそ、チャレンジングなテストがふさわしいと確信することができました。たとえばTOEFL Junior®を契機にして変化が起こる生徒たちがいるかもしれない、そのあたりもよく見極めていきたいと思っています。