2024.08.30

お知らせ

導入事例

#活用者インタビュー

#小学校

#TOEFL Primary®

#活用者インタビュー

#小学校

#TOEFL Primary®

有識者の声(追手門学院小学校)

@TOEFL_GCTさんをフォロー ポスト

追手門学院小学校・井上恵二校長による、TOEFL Primary®を活用した先進的な英語教育の取組みに関するメッセージです。

 

TOEFL Primary®導入でグローバルマインドを育てたい

追手門学院小学校 校長 井上恵二氏

 

本校は1888年(明治21年)に創立した西日本で最も歴史のある私立小学校です。「社会有為の人材の育成」を教育理念として、世界に役立つリーダーを育てたいと考えています。開学以来、英語教育が行われていたこともその一つの証だと思います。当時から未来を見据えた教育が行われていました。

 

2020年度の新学習指導要領から小学校での英語教育が本格的に開始しました。本校では、2017年度から英語の時間数を週1時間から週3時間に増やしました。また、2014年には英語能力を総じて3段階評価していたものをあらため、4技能それぞれを評価するイングリッシュレポートカードに踏み切りました。時間数増の改革によって、英語でのプレゼンテーションや姉妹校との交流授業を継続的に行うことなど、今までにない英語学習に取り組めるようになりました。こうした新しい英語教育は、本校のねらうコンピテンシー「挑戦力」「探究力」「表現力」を育む実践の場にもなっています。また、3年生から6年生で年2回TOEFL Primary®を導入し、CEFR指標で英語能力を見ることやスコアによって習熟度別クラスに分けて授業するなどTOEFL Primary® をフレキシブルに活用し、英語教育の場を広げています。

20年~30年後、子どもたちが社会の中核を担う時、世界はますます近くなりグローバル化が進んでいることは間違いありません。さらには、地球の枠を越えて宇宙ビジネスももっと身近なものとなり人々の生活に入り込んでいるはずです。その時代を生きる子どもたちには、多様な経験を通してたくさんの選択肢や未来につながる多くのスイッチを持たせたいと考えています。また、単に英語を話すことができる、海外に行ったことがあるということではなく、日本人としてのアイデンティティをしっかり持った真のグローバルリーダーを育てたいという思いがあります。このようなことから2022年に追手門学院小学校国際教育センターを創設しました。

キーワードは『世界』『グローバル』『宇宙』『人間』です。地理的・文化的に区分けされた国が集まる『世界』。国を超え地球全体を1つの単位とした『グローバル』。民間人が宇宙に行く時代がもうそこまで来ています。その宇宙時代に活躍できる人材を育てる思いを込め『宇宙』。一方で、科学が高度に発展した時代でも求められるのは人間力。また、人としての感性を大事にしていきたいという思いから『人間』です。これらと関連づけた体験的学習を創り上げることこそが国際教育センターの役割です。

グローバル人材こそ自国の伝統や文化について知ることが必要と考え、NIPPON再発見プロジェクトと銘打ち、里山体験、日本庭園鑑賞や座禅・水墨画体験、能楽体験などを実施してきました。また、宇宙未来プロジェクトでは筑波のJAXA宇宙センターなどを訪れる国内STEAM研修旅行をはじめ最先端の科学や自然に触れる経験をします。

海外での体験のひとつにSUNプロジェクトがあります。SUNプロジェクトとは、長年続けてきた姉妹校との国際交流行事とは違い、世界のトップ産業が集まるシリコンバレーや国連、NASAの訪問、スタンフォード大学で開催されるSTEAMキャンプ研修など、世界を牽引する本物を体験する児童の研修ツアーのことです。プロジェクト名は、「Silicon Valley/STEAM」「the United Nations」「NASA」のそれぞれの頭文字から取っています。目指すのは「世界基準でモノを考え、夢を抱くことができる子どもの育成」です。2024年の夏休みにはスタンフォード大学でのSTEAMキャンプ研修参加、GoogleやAppleの本社見学、医療系ベンチャー企業IPeaceでのラボ見学・実験体験を予定しています。 IPeaceのCEOを務めるのは本校の卒業生です。長らく山中伸弥教授の研究室でiPS細胞を研究し、夢をもって起業しました。こうした先輩と出会えることも子どもたちにとって大きな刺激となると期待しています。また、英語を共通語とした世界の動きを感じてほしいと願っています。