2025.11.19

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TOEFL iBT® 2026 プレ体験ワークショップ参加レポート ~TOEFL Junior®とTOEFL iBT®の関連性~

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#TOEFLの日の2025年10月26日に、TOEFL iBT® 2026 プレ体験ワークショップが開催されました。

2026年から改訂するTOEFL iBT®、何が変わるの?どう準備をすればいいの?と思っていませんか?

この記事では、ワークショップに参加したTOEFL Junior®広報担当者(公文教育研究会社員、英語力は英検準1級、CEFR B2レベル)が、TOEFL iBT®の改訂内容をレポートします。

さらに、TOEFL Junior®とTOEFL iBT®の関連性や、将来、TOEFL iBT®を受験する中高生へのアドバイスもお伝えします。

 

1. TOEFL iBT® 2026年1月21日からの改訂内容

 

2026年からの改訂内容の詳細は、TOEFL iBT®公式サイトをご参照ください。ここでは主に、CEFR B1~B2レベルの学習者に関連する内容をピックアップします。

 

ReadingとListeningセクションでアダプティブ方式を採用

 

一番大きな変化は、何と言ってもReadingとListeningセクションでアダプティブ方式が採用されることです。アダプティブ方式では、タスク前半の正答率によって後半の難易度が変わり、一人ひとりのレベルに適合した問題が出題されます。

 

Reading と Listening の2段階のアダプティブ方式のイメージ

・1つ目のモジュールの正答率に応じて、Upper(難しめ)の問題群とLower(易しめ)の問題群に分かれます。​
・モジュール1では各セクションの全タスクが出題されます。(Readingは3種類、Listeningは4種類)​
・ReadingかListeningのいずれかにおいて、採点されない問題が追加で出題される可能性があります。

 

また、改訂後のReadingセクションにはこれまでなかった問題形式の、「Complete the Words」や、「Read in Daily Life」が登場します。「Complete the Words」では約70~100語の長さのアカデミックな文章、「Read in Daily Life」では15語~150語までの様々な長さの、日常で生活でよく見かける文章からの出題となります。

もちろん、テストの形式が改訂されても、TOEFL iBT®が大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる、高度な英語運用能力を測定する試験であることは変わりません。個人的には、中高生向けのTOEFL Junior®の問題と比べると、一段高いレベルの語彙力とListening力が求められると感じました。

 

2. サンプル問題で見るTOEFL iBT®の特徴と対策

 

ワークショップでは、サンプル問題を参加者が実際に解いてみた後、ゲストのインフルエンサー3名(Mayuさん、華音さん、岸谷蘭丸さん)の解答を、ETS公認トレーナー 桜美林大学の五十峰 聖先生の解説付きで聞くという、なんとも贅沢な時間がありました。

 

 

SpeakingセクションはListening力が必要

 

Listen and Repeatは、表示された絵に関する説明が、7つの文に分かれて1文ずつ読まれるのを、音声を聞いてそのまま繰り返す問題です。

上の写真に映っているジムの絵に対応する音声では、以下の文章が読み上げられました。

 

Welcome to our campus gym.

Cardio machines are near the entrance.

Free weights are in the back.

All of our locker rooms are equipped with showers and towels.

Our fitness instructors hold exercise classes over here.

You can check the schedule for available classes and timings.

If you have any questions, please seek assitance from the attendants at the help desk.

 

2つ目の文に出てくる、Cardio machinesは、日本語でもカーディオマシンと言って、有酸素運動ができるマシンのことだそうです。知らない単語で聞き取ることができず、発音できませんでした。絵の中では手前にある、緑色のランニングマシンのことを指しています。

インフルエンサーさんは流石で、全ての音を聞き取って正確に繰り返していましたが、CEFR B1~B2レベルの学習者にはメモを取っても細かい部分まで正確に聞き取るのは難しいと思います。ネイティブの言い回しに慣れる必要があるとのことでした。

Speakingの回答は聞き取りやすさが大事とのことで、普段から焦らずに、ゆっくり、はっきり、クリアーに話す練習をすることが必要です。

Speakingセクションにはもう一つ、Take an Interviewというタスクがあり、質問が音声のみで文章では表示されないため、こちらもやはりListening力がポイントになってきます。

 

3. TOEFL Junior®とTOEFL iBT®の関連性

WritingセクションのBuild a SentenceはTOEFL iBT®とTOEFL Junior ®共通の問題形式

 

Build a Sentenceの問題では、最初に1つの正しい文が表示され、それに続いて語順が乱れたもう1つの文が表示されます。2つの文で話し手同士のやり取りを構成するように、語順を並び替えて文法的に正しい文を作り、会話の流れに合った適切な返答にします。

瞬時に文章を作るスキルは、Speakingにつながる大事な能力です。形式は異なりますが、中高生向けのTOEFL Junior®でも、英語構造の理解を測る問題が出題されています。

 

問題1 TOEFL iBT®のサンプル問題(語順を並び変えて正しい文を作る)

What did Maria ask you about the book you’re reading?

She _____ _____ _____ _____ _____ _____ _____.

she / wanted / a copy / buy / to know / could / where

出典:ETS TOEFL® Full-length Practice Testsより

https://www.ets.org/toefl/teachers-advisors-agents/ibt/teaching/preparing-students.html

 

問題2 TOEFL Junior®のサンプル問題(4つの中から1つを選んで正しい文を作る)

His friends had said that the woman who lived in the old gray house was unfriendly, but Dan was sure that
(A) finding the cat

(B) the cat he had found

(C) he had found the cat

(D) the cat had been found

in his yard was hers.

 

問題1の解答

She wanted to know where she could buy a copy.

問題2の解答

(B)

 

他にも、TOEFL Junior®とTOEFL iBT®で同じ形式の問題として、Listen to a Conversationがあります。

男女の日常的な会話を聞いて、発言の意図や会話の後の行動を予測する設問では、わからない単語があっても、会話のトーンがポジティブもしくはネガティブなのかを判断して解答すると良いとのアドバイスがありました。

 

4. 将来、TOEFL iBT®を受験する中学生や高校生へのアドバイス

 

ワークショップではTOEFL® Dream Talkと題して、インフルエンサーさんへの質問タイムがありました。その中で、将来、TOEFL iBT®を受験する中学生や高校生にも役に立つコメントをご紹介します。

 

・英語が使える人になるには、素直さと国語力が大切

・オンライン英会話だけではアウトプット不足

・これを聞かれたらこう答えるという表現を300個くらい覚える

・Writingで正しい英文をまず書けるようになると、Speakingもできるようになる

 

「英語が使える・話せるようになるにはどうしたらいいのか」という趣旨の質問に対して、国語力というワードが出てくるのは、言語と真剣に向き合っているインフルエンサーさんならではの答えですね。

インフルエンサーさんご自身が留学し、どれだけ努力をして英語を身に着けたか、という具体的な話を聞いて、簡単に英語が話せるようになる魔法のような方法はないということが改めてわかりました。

 

具体的な英語勉強方法としては、TEDCNN10、好きなジャンルの英語動画配信を見るなどして、日頃からネイティブの英語に慣れることが月並みですが有効です。

 

5. TOEFL Junior®と、TOEFL iBT®を受験しよう

 

ワークショップに参加して、改訂後のTOEFL iBT®はCEFR B2レベルの自分の英語力が適切に評価できる問題形式だということがわかりました。

 

TOEFL Junior®とTOEFL iBT®は主な対象がそれぞれ中高校生、大学生となっていますが、求められる能力は共通です。中高生はまずTOEFL Junior®を受験してTOEFL®のテスト形式に慣れ、CEFR B2レベルに到達したらTOEFL iBT®にチャレンジするのがお勧めです。

 

 

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