「TOEFL®の勉強って、何から始めたらいいの?」
英語に少しずつ慣れてきたお子さまに、将来を見据えた英語学習をスタートさせたいと考える保護者の方から、そんな声を多く聞きます。
特に、小中学生向けのTOEFL Primary®、中高生向けのTOEFL Junior®といったTOEFL®シリーズが注目される中で、日々の勉強をどう進めればよいか悩まれる方も少なくありません。
この記事では、TOEFL®の勉強の基本から、子どもが無理なく取り組める英語力アップの方法まで、わかりやすく解説していきます。
【目次】
- TOEFL®ってどんなテスト?レベル別に違いを知ろう
- TOEFL Primary®/TOEFL Junior®の勉強はどう進める?
- TOEFL®勉強のステップ別おすすめ学習法
- 小中学生の英語力を無理なく伸ばす学習スタイルとは?
- よくある質問(保護者の方向け)
- まとめ
TOEFL®ってどんなテスト?レベル別に違いを知ろう
TOEFL®は、世界130か国以上で認められている英語能力テストです。中でも、学び始めの段階からでも取り組めるのが、TOEFL Primary®です。それぞれ、テストの目的や難易度が異なります。
TOEFL Primary®/TOEFL Junior®/TOEFL iBT®の違い
これらのテストは学習者のCEFRレベルや年齢、また利用目的に応じて使い分けながら、継続して利用することができます。
CEFRレベルとは
CEFR(「ヨーロッパ言語共通参照枠」)は、欧州評議会(Council of Europe)によって2001年に「ヨーロッパの言語教育の向上のために基盤を作ること」を目標に正式に公開された言語レベルの枠組みです。あらゆる言語を6つの段階(A1・A2・B1・B2・C1・C2)に分け、それぞれのレベルに言語機能に基づいた『Can Do Statements』によって、その言語を用いて「具体的に何ができるか」を示しています。CEFRは語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く分かりやすい包括的な基盤を提供しています。
TOEFL Primary® | CEFR A1未満~B1レベル | 英語学習の初級段階における成長を客観的に評価できるテスト |
TOEFL Junior® | CEFR A1~B2レベル | 英語運用能力を測るTOEFL®ファミリー中級段階のテスト |
TOEFL iBT® | CEFR B1~C2レベル | 大学や大学院への留学を目指す方を対象とする高度なテスト |
各テストにおける勉強の目的
TOEFL iBT®:英語を使って学び、伝えるスキルを本格的に育てる
TOEFL Primary®:英語の「音」や「意味」に親しみ、学びの土台をつくる
TOEFL Junior®:英語での理解力や思考力を育て、文章読解や会話力を高める
テストをゴールにするのではなく、英語力を育てる“道しるべ”として活用するのがポイントです。
TOEFL Primary®/TOEFL Junior®の勉強はどう進める?
リスニング・リーディング・語彙の基礎を育てる
はじめのうちは、英語の音に慣れたり、短い文を読んで意味をつかんだりするところから始めましょう。
リスニング:英語の絵本、歌、チャンツ、動画などを活用
リーディング:シンプルな英文や絵本で読む習慣をつくる
語彙:日常に出てくるものの名前や表現を、音と一緒に覚える
楽しみながら取り組むことで、自然に力がついていきます。
音読やシャドーイングを取り入れながら、話す・聞く・読むをバランスよく学ぶことで、使える英語が育ちます。
家庭での勉強と教室での学びの違い
家庭学習:生活に寄り添った学び(絵本・英語の会話・アプリなど)
教室学習:体系的なスキルの積み上げ(教材・フィードバック・練習)
どちらかに偏るのではなく、両方をうまく取り入れることで、理解と実践のバランスがとれた学びが実現します。
TOEFL®勉強のステップ別おすすめ学習法
では、おすすめのTOEFL®学習方法について順を追って見ていきましょう。
その1|英語の音に慣れる(多聴・音読)
まずは、英語のリズムや音に親しむことから始めましょう。
・毎日5〜10分、英語の絵本や動画を聞く
・短い文を声に出して読む(音読)
・シャドーイングで耳と口を同時に使う
習慣にしていくことで、自然と「英語の感覚」が身についてきます。
その2|単語力・読解力をつける(絵本・教材)
・単語は意味とセットで覚える
「apple」=りんごの写真を見せながらなど
・絵本は内容を理解しながら読む
「どんな話だった?」と親子で会話するのも効果的
絵や音と一緒に英語を覚えると、記憶にも残りやすくなります。
その3|テスト形式に慣れる
TOEFL Primary®/TOEFL Junior®は、マークシート形式での解答や、聞いた内容を選ぶ形式の問題が多く出題されます。
・模擬問題で形式に慣れる
・時間を測って解く練習をする
・親が読み上げ役になって「クイズ形式」で楽しむ
楽しみながらテスト形式に触れることで、本番もリラックスして取り組めます。
小中学生の英語力を無理なく伸ばす学習スタイルとは?
反復学習で“使える語彙”を定着させるコツ
英単語は、一度覚えただけでは定着しません。何度もくり返し使うことで「使える語彙」になります。
・1日1単語を目にする場所に貼る
・お風呂や食事中に親子で英単語クイズ
・音とセットで覚える
無理なく、でも確実に語彙が増えていきます。
年齢・レベルに合わせた進め方が大切
子どもによって、英語の習熟度や興味はさまざまです。焦らず、その子のペースで進めることが英語を好きになる第一歩です。
・英語に苦手意識がある → 絵本や歌から
・少し慣れてきた → 会話やクイズ形式で
・読み書きができる → 英語の短い文章に挑戦
日常生活や身近な題材を活かした学び方
英語は机の上だけで学ぶものではありません。日常の中にもたくさんの「英語のヒント」があります。
・スーパーでフルーツの英語名を言ってみる
・絵を見ながら「これは英語で何て言う?」クイズに挑戦する
・英語の絵本で「今日のひとこと」を覚える
楽しみながら学ぶことが、英語を長く続ける秘訣です。
よくある質問(保護者の方向け)
ここからは、保護者の方からよくいただく質問についてご紹介します。
家庭学習だけでも大丈夫?
もちろん可能です。大切なのは、継続して英語に触れる環境をつくること。学校や英語スクールとの併用や、アプリ・音声教材の活用も効果的です。
どのくらいの期間で効果が出てくる?
英語は積み重ねの教科です。1~2か月で急激な変化は見えにくいですが、半年ほどで「聞き取れる」「言える」表現が増えてきた!という実感が出てくるケースが多いです。
TOEFL Primary®/TOEFL Junior®は何歳から受けられる?
TOEFL Primary®は、英語を学び始めた小中学生からでも受けられます。TOEFL Junior®は、TOEFL Primary®に比べてやや発展的な内容を含んでいますが、年齢による制限はありません。お子さまの習熟度に応じて、どちらのテストにもチャレンジできます。
TOEFL®の勉強は“毎日の積み重ね”がカギ!コツコツ続けて英語力アップを目指そう
TOEFL®の勉強は、「テストで良い点を取るため」ではなく、英語を使って自分の思いや考えを伝える力を育てることが目的です。
小中学生のうちから、英語に自然と触れる機会を少しずつ増やしていくことで、将来につながる確かな英語力が育ちます。
焦らず、コツコツと。今日からできることから始めてみましょう。
TOEFL Primary® / TOEFL Junior®は、お子さまの英語力をやさしく見える化できるテストです。小学生・中学生・高校生の今だからこそ、未来への第一歩を踏み出してみませんか?